CSD(CAN Signal Decoder)
CAN 信号解析ツール

●CSDは、OBD-IIコネクタから得られるCANバスパケットのアービトレーションID (ECU ID)の通信対象デバイスと、そこに含まれる信号がどのような制御をしているか(例:デバイスのON/OFFや速度、温度、圧力等の信号)を識別するツールです。

●CSDは、あらゆるOEM固有のCAN BUS システムへのアクセスを可能に、試験車のベンチマーキングを容易にします。

csd

出典: Wikipedia – Controller Area Networkより

CSDにより取得したサンプル信号リストをご覧ください。

TOYOTA RAV4 Hybrid

csd

CSDによるメリット

1) 電動車の熱マネジメントシステム解析

・ 様々な温度、走行条件における電動車コンポーネント制御ロジックの解析を可能にする CAN信号モニタが可能です。

・ 同時に最大10のECU通信を監視し、各システム間の複雑なCAN通信を識別できます。

・ 新しい通信ネットワーク(Ethernet、FlexRay等)にも対応可能です。

2) 試験時間、コスト、労力を大幅に削減

・ ベンチマーク車両の信号測定には車両に多くのセンサ装着が必要になりますが、CSDは必要な信号の殆どをOBD診断コネクタから取得できます。

・ 短時間でCANマッピングデータを作成でき(通常、2-3日、最長5日)試験に要する膨大な時間、コストを削減できます。

3) 多数のCAN信号を取得可能

・ 診断用CAN通信を通じ、OBDロガーやブロードキャストCANよりも多くの信号を取得できます。

測定事例:

電気自動車

● 電費改善
● 熱マネシジメントステムのリバースエンジニアリング
● バッテリー、駆動モータ、DCDC コンバータなどの代替サプライヤ部品の評価

48Vマイルドハイブリッド(スタータ&ジェネレータシステム)

● 発電機のトルクとエンジンのトルクの間の最適性能条件の評価。
● 燃料消費、スムーズな運転を実現するために、各走行モードでの最適な動作条件を評価。

GPF 仕様ガソリンエンジン

● OBDロガーは取得可能な信号が限定されるため、追加センサ(温度、電圧等)の装着が必要。
● これに対し、CSDからは追加のセンサ装着なしにGPFのSootの値を含め、必要な信号(50〜100信号)を取得可能。

ディーゼル排気システム(規制・燃費対応)

● ディーゼルシステムCAN信号にはECUが計算した信号が含まれるため、センサや試験装置からは一部の重要な信号が取得不能。
● こうした重要な信号も、CSDにより測定が可能。

CSDは競合車の様々なエンジン、トランスミッション制御システムのリバースエンジニアリングを可能にします。

CSDに関するお問い合わせ・ご相談はこちら

CSDによるデータロギング方法

CSDは試験目的に応じて適切なデータロギングシステムが選択できます。

CAN 信号を測定する方法は2つあり、測定する信号数、サンプリングレートにより必要な設定が異なります。

csd

1)CSD Basic

csd

▷ CANデータをCSDシステムにテキスト形式で記録。

▷ サンプリングレートは、車種、システム、測定信号の数によって異なります。
サンプリングレート例:10信号の場合 ⇒ 10 Hz、20信号の場合 ⇒ 5 Hz、
100信号の場合 ⇒ 1 Hz

▷ 自動開始、自動保存、トリガー起動の設定可能

2) CSD + CAN Out

csd

▷ CANデータは、CSDシステムにテキスト形式で記録

▷ CSDは、dbcファイルを受信処理するINCAなどのユーザ機器にCANデータを送信。

▷ ユーザの機器にてCSDからの dbc 形式データとCANデータの同期が可能。

3)dbc file

csd

▷ ブロードキャストCAN(high-speed CAN)から直接 dbcファイルを作成。

▷ ユーザはCAN信号の記録に自社システムを使用。

▷ 車種、測定信号数に関係なく、サンプリングレート50〜100 Hzの高速動作が可能。

4) CSD Plus

csd

▷ CSD Basic からの多数のCAN信号 と dbc file の高速サンプリングの2つのメリットを活用できます。

▷ ユーザは、2つのソースから信号を受信するために2つのCANポートが必要になります。

データ解析

CSDシステムにより取得したCANデータは、Excelで容易に処理できます。

csd
csd

作業フロー

CSDによる試験車のCANデータ測定は、以下の2つのステップで実施します。

ステップ1: 弊社技術者がお客様を訪問。 対象車両のデバイスIDと信号の内容を示すCAN IDデータベースを作成します。 これにより試験に必要なCANデータが識別可能になります。

ステップ2: 次にCSD ツールを試験車に接続して試験車からデータを取得します。 お客様が社内で試験を行う際は、CSDデバイスとソフトウェアの購入が必要になります。 弊社で試験を受託し、システム解析まで行うこともできます。

csd

実績

2007年以降、欧州、アジアで 120 車両の試験を実施。

csd

CSDは、新車を含め、あらゆるブランドのクルマのCANデータが取得可能です。

新製品

ワイヤレスCAN データロギングシステム
試験車の社内に設置し、走行中のCANデータを記録することができます。

csd

English

Blog